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2016年02月11日

咳を止める必要はあるのか

 ところで、「咳を止める」という行為に関しては、それ自体に注意が必要です🚩
 そもそも咳は止める必要があるのでしょうか?

 原理的な答えを言えば、「否」です。咳は原則的に止めるべきものではありません✋
 咳とは、免疫や炎症反応の結果できた痰やウィルスなどの病原体を、外に排泄するための反応です。捨てたいものを咳で捨てようとしているのに、それを押しとどめようとするのは、治療という観点では逆行した発想なのです💣

 ですから、鎮咳薬の存在意義は、「咳を止めないほうがいいのはわかっているが、それにしてもこんなに咳が連続して止まらないようであれば、さすがに苦しいし、仕事にならない(眠れやしない)」という状況に対して、やはり症状の軽減を目的として出すということなのです👊

 ピタリと咳を止めてゼロにしようとするわけではありません。「そんなに辛いなら、咳の症状10を5くらいまで緩和しましょう」というつもりで使うイメージを持ってください✨


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2016年02月09日

鎮咳薬(咳止め)

 続いて、成分ごとに出す風邪薬、鎮咳薬(咳止め)編です。
 実は、総合感冒薬PLには、あまりちゃんとした咳止め成分は含まれていませんでしたね。プロメタジンにちょっとその作用があるくらいで本気の成分ではありません♨

 ですから、「咳が止まらなくてどうしようもない」「仕事や睡眠に支障が出る」といった場合には、鎮咳薬を個別に処方します。
 成分はかぶっていないので、PLと組み合わせても問題ありません💡

 咳止めにも、普通レベルのものから、最強レベルのものまでありますが、その患者さんの咳の困り具合に応じて決めるという感じになると思います。
 当然、作用が強いものほど、副作用も大きくなる傾向があります。例えば、鎮咳薬で一番強いものは「コデイン」という成分で、麻薬に近い物質になるので、そりゃ副作用もバカになりません💣
 ですから、もっと‘普通の’鎮咳薬で経過をみることが一般的ですね👀


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2016年02月07日

成分毎に個別に出す風邪薬

 風邪を引いたときに、PLではない諸々の薬を出されたことがある人もいると思います。
 これは、個別の患者さんの事情にあわせている場合もありますし、単に医者の好みの問題もあります♨

 総合感冒薬であるPLには、割と副作用が少ない無難な薬が配合されています。これに対して、個別に薬を出すと、各々より効果の強く、場合によっては欠点が少ないものが出せるというメリットがあったりします。
 ただ、いずれにせよ、PLで説明したときと同様、「各症状にあわせて、それに効く成分を当てる」という考え方であることには変わりありません✋ 

 では、以下の項目に沿って、諸症状にあわせて個別にどんな薬がよく出されるのかをみていきましょう。
・抗アレルギー薬
・鎮咳薬
・解熱鎮痛薬

 まず抗アレルギー薬です。
 PLではプロメタジンという古い世代の薬が配合されていました。個別に出す場合は、もっと新しい世代の薬を使います。
 新しい薬は、一般論として特に眠気の副作用が改善されています。
 これらの薬は「ヒスタミン」という成分をブロックすることで効果を発揮するのですが、どうしても眠気が出てしまいます。新世代の薬は、「効果はより強いが、眠気はおきにくい」ということを目標にして作られています✨
 
 ですから、「鼻水が特にひどくてどうしようもない」とか「仕事があるので眠気が出ないような薬がいい」といったことを希望される患者さんには、「個別に出そうかな」と考えるのです👊


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2016年02月04日

「PL+葛根湯」も一考

 免疫力や治癒力・回復力を上げるために何かアクションを起こしたいが、西洋医学の薬には適当なものがない。こんなときに、良くも悪くもフワッとしたコンセプトの生薬成分が多く含まれる漢方薬「葛根湯」は、よくマッチするのです💡

 葛根湯には生姜が含まれていると先に述べました。「風邪のときは生姜を煎じて飲むとよい」と、民間療法でいいますよね。そういうことを葛根湯の諸々の成分は一通りやってくれるわけです♨
 
 既に説明したように、葛根湯には一方で、「麻黄」すなわち「エフェドリン」というきちんとした有効成分があるので、「(怪しい民間療法的効果を期待して)飲むだけ無駄」ということもありません。
 PLのような西洋医学的薬剤とは別機序できちんとした薬効を持ち、かつ「体質改善」という作用が効能として謳われているというわけで、葛根湯は「風邪」に対して、十分使う価値がある薬剤だといえます🚩

 機序が被っていないのですから、「PL+葛根湯」と組み合わせてもいいですね✨


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2016年02月02日

漢方薬のいいところ

 葛根湯は漢方薬ですから、麻黄以外にもいくつかの成分が含まれています。
 薬の名前の由来になっている葛(くず)の根もそうです。生姜(しょうが)なんかも含まれています👀
 これらの成分一つ一つには、一応効能がうたわれていますが、本当のところそれほどの力をもっているかどうかはハッキリしないのが実情です💨

 本来的に、漢方薬というのは、数種類の生薬の組み合わせによって「全身的な体質改善を促す」ことがコンセプトでした。
 「適当なこと言いやがって💢」と否定的に捉えることもできますが、「ターゲットがはっきりしない病態に対して使える」というように好意的に解釈することもできます💡
 
 これはですね、結構「風邪」という病態にはピッタリはまっていると言えるのではないかと思います👊

 風邪は、十中八九ウィルスが原因ですが、その具体的なウィルスは特定できておらず、自然の免疫力・治癒力を期待するしかない。ましてや、「風邪」という概念は広いので、単に体調を崩しているだけかもしれない。
 こういう場合、じゃあ「自然の免疫力・治癒力」とか「体調を回復させる力」を高める方法があればいいのに・・・という発想に自然に移っていくはずです。
 西洋医学の薬で、これに対応するものはありません。治すべきターゲットがないからです。
 でも、東洋医学の薬、すなわち漢方薬ならば、効果の真偽はともかく、「その効能が謳われている」ことは事実なのです🌙


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