2016年02月07日

成分毎に個別に出す風邪薬

 風邪を引いたときに、PLではない諸々の薬を出されたことがある人もいると思います。
 これは、個別の患者さんの事情にあわせている場合もありますし、単に医者の好みの問題もあります♨

 総合感冒薬であるPLには、割と副作用が少ない無難な薬が配合されています。これに対して、個別に薬を出すと、各々より効果の強く、場合によっては欠点が少ないものが出せるというメリットがあったりします。
 ただ、いずれにせよ、PLで説明したときと同様、「各症状にあわせて、それに効く成分を当てる」という考え方であることには変わりありません✋ 

 では、以下の項目に沿って、諸症状にあわせて個別にどんな薬がよく出されるのかをみていきましょう。
・抗アレルギー薬
・鎮咳薬
・解熱鎮痛薬

 まず抗アレルギー薬です。
 PLではプロメタジンという古い世代の薬が配合されていました。個別に出す場合は、もっと新しい世代の薬を使います。
 新しい薬は、一般論として特に眠気の副作用が改善されています。
 これらの薬は「ヒスタミン」という成分をブロックすることで効果を発揮するのですが、どうしても眠気が出てしまいます。新世代の薬は、「効果はより強いが、眠気はおきにくい」ということを目標にして作られています✨
 
 ですから、「鼻水が特にひどくてどうしようもない」とか「仕事があるので眠気が出ないような薬がいい」といったことを希望される患者さんには、「個別に出そうかな」と考えるのです👊


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2016年02月09日

鎮咳薬(咳止め)

 続いて、成分ごとに出す風邪薬、鎮咳薬(咳止め)編です。
 実は、総合感冒薬PLには、あまりちゃんとした咳止め成分は含まれていませんでしたね。プロメタジンにちょっとその作用があるくらいで本気の成分ではありません♨

 ですから、「咳が止まらなくてどうしようもない」「仕事や睡眠に支障が出る」といった場合には、鎮咳薬を個別に処方します。
 成分はかぶっていないので、PLと組み合わせても問題ありません💡

 咳止めにも、普通レベルのものから、最強レベルのものまでありますが、その患者さんの咳の困り具合に応じて決めるという感じになると思います。
 当然、作用が強いものほど、副作用も大きくなる傾向があります。例えば、鎮咳薬で一番強いものは「コデイン」という成分で、麻薬に近い物質になるので、そりゃ副作用もバカになりません💣
 ですから、もっと‘普通の’鎮咳薬で経過をみることが一般的ですね👀


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2016年02月11日

咳を止める必要はあるのか

 ところで、「咳を止める」という行為に関しては、それ自体に注意が必要です🚩
 そもそも咳は止める必要があるのでしょうか?

 原理的な答えを言えば、「否」です。咳は原則的に止めるべきものではありません✋
 咳とは、免疫や炎症反応の結果できた痰やウィルスなどの病原体を、外に排泄するための反応です。捨てたいものを咳で捨てようとしているのに、それを押しとどめようとするのは、治療という観点では逆行した発想なのです💣

 ですから、鎮咳薬の存在意義は、「咳を止めないほうがいいのはわかっているが、それにしてもこんなに咳が連続して止まらないようであれば、さすがに苦しいし、仕事にならない(眠れやしない)」という状況に対して、やはり症状の軽減を目的として出すということなのです👊

 ピタリと咳を止めてゼロにしようとするわけではありません。「そんなに辛いなら、咳の症状10を5くらいまで緩和しましょう」というつもりで使うイメージを持ってください✨


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2016年02月15日

鎮咳薬の種類

 鎮咳薬にも、その働き方によっていくつか種類があります💡
・咳そのものを止める薬
・痰のキレを改善する薬
・気道(気管支などの空気の通り道)を広げる薬

 
 まず、「咳そのものを止める薬」です。
 咳は、気道の炎症などの刺激を受けて、最終的に脳(延髄という部分)が「咳をしろ」という指令を出し、咳がおこります。ですから、その延髄の働きを抑えてやればよいという理屈の薬です👊
 割と気軽に使えるものから、麻薬に近い成分まで、強さにグレードがあります🚩

 次に「痰のキレを改善する薬(去痰薬)」です。
 咳はそもそも、炎症の産物である痰が気道につっかかっているから、これを排出しようとしておこるわけです。ですから、痰のキレをよくして排出を促してやれば、咳の軽減が期待できるわけです。
 気道から分泌される粘液の成分を調節して痰をサラサラにしたり、痰を排泄するための、気道の線毛運動を活発化させたりするような薬が開発されています。割と気軽に使えますね♨

 最後に「気道を広げる薬」です。炎症のせいで浮腫んだり、痰が存在したりすることによって、気道がいつもより狭くなると、「これは異常事態だ」ということで、やはり咳がおこります。
 ですから、気道を一時的に広げてやることができれば、咳がやはり軽減するのです✋


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2016年02月17日

鎮咳薬の使い分け

 こうみると、咳の種類によって使い分けが必要なこともみえてきますね✨

 例えば、病気によっては空咳(専門用語では乾性咳嗽と言います)といって、痰がないのに咳が起きるケースがあります。この場合は、「咳そのものを止める薬」は有効ですが、「痰のキレをよくする薬」はあまり筋がいいとは言えません。

 逆に、そもそも論として、風邪などの感染症の状態では「本来なら、咳は止めるべきではない」という話がありました。この観点からは、やはりむやみに「咳そのものを止める薬」は使うべきではないと言えます。
 特に痰が絡んでいるような普通の風邪の咳(湿性咳嗽と言います)の場合、「痰のキレをよくする」薬などでまず対応をして、それでも厳しいというなら、そこに「咳そのものを止める薬」を追加するというのが手順としては正確です👊

 「気道を広げる薬」はどうでしょう。
 葛根湯のところで説明した「エフェドリン」という成分は、これに該当しますね。しかし、このタイプの薬は、結構作用が強いものが多いので、あまりに気軽には出されません。事実、純粋成分薬の「エフェドリン」も規制が厳しくなったと述べました💨
 ただし、このタイプの薬が非常に有効なケースもあります。それは、バックグラウンドとして、「喘息」ないしはその気があるような患者さんです💣
 喘息は、慢性的に気道が炎症を起こしていて、気道が狭くなりやすい病態です。だから、呼吸がヒューヒュー、ゼーゼーするのです。そこに加えて風邪などをひいてしまうと、ことさら狭くなってしまうんですね。こういう場合に、特別にこのタイプの薬を加えたりするのです💡


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