2016年01月07日

医学・医療の話

 これまで、WEB上での教育関連の活動は、医学・医療の話とは切り分けてきました。
 一方で、「せっかくなのだから、お医者さんとしての話を聞きたい」といったようなリクエストも、過去に何度かありました。
 
 受験勉強関連のコンテンツについては一段落しましたし、高齢社会にある日本において、「医学・医療の話」をすることも、立派な「教育(啓発)」の一つであることは確かですので、2016年からこのジャンルに手を付けていくことにしたいと思います。
 ヘルスケア分野の注目度は高いですしね(笑)

 というわけで、この項目では、医学・医療関連のお話をつづっていきます。実践的に役に立つ話は、動画展開も考えています👓


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2016年01月08日

OTC医薬品の有効活用

 「OTC医薬品」という名称をご存じでしょうか?
 「OTC」とは、「Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター」の略で、直訳ではカウンター越しに販売される薬という意味です。
 まぁ、平たく言えば、医師が処方しなくても薬局やドラッグストアで買える市販薬ということですね。

 医師の立場からみると、これらのOTC薬品も効き目に疑問符がつくものから、医師の処方薬と成分が変わらないものまで、ピンキリです。
 ただし、これらOTC医薬品を有効活用してもらうことは、これからの時代非常に重要だと私は思っています。

 つまり、昨今、医療現場は完全にパンクしかかっている状態なので、例えば軽い風邪くらいのことであれば(ないしはその初期対応であれば)、医療機関に受診しないで各自で解決してもらったほうが、正直助かるわけです。
 特に大病院はそうです。もちろん、開業医の先生方は受診してもらったほうが利益にはなるのでしょうが・・・

 患者さんにとっても、何時間も待たされて数分の診察しかしてもらえない上に、出される薬が特別な成分でないのであれば、市販薬で済ませるほうがいいですよね。

 ですから、よくある病気(Common disease)の初期対応などにあわせて、OTC薬品についての有用な情報についても、適宜掲載していこうと思います。


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2016年01月11日

風邪の話

 医学・医療ネタ本格スタートです。
 手始めに「風邪(かぜ)」のお話からしていきましょう!医学・医療ネタは、ちょっと想像しただけでも無限に書けそうな気がします笑⤴

 風邪は皆ひきますよね。超Common disease(よくある病気)です。普通の普段健康な人が病院にかかる理由の90%くらいは、風邪じゃないでしょうか。
 でも、風邪のことをちゃんと理解している人ってすごく少ないんですね。
 病態をきちんと理解すれば、正しい病院のかかり方、無駄のない病院の利用の仕方がみえてきます。

 「よく遭遇する問題への対処法から効率よく押さえるべし」ということで、まずは、風邪マスターになりましょう👊

 さて、風邪の話の前置きとして、まず「感染症」という概念を説明しておかないといけません。
 感染症とは、「ある種の病原体の感染によって、ヒトに生じる望まれざる病気」のことです。

 ですから、「感染症」と言えば、いろいろな種類があります🚩
 風邪のように、「熱が出て咳と痰と鼻水が出て・・・」といった症状を呈するものは、もちろん感染症の代表例ですが、それだけではありません。
 例えば、膀胱炎だって感染症です。これは膀胱(尿をためるところ)が細菌(ばい菌)感染を起こしている状態です。HIV(エイズのウィルス)のような性感染症も、感染症の一つですね。
 ここに全て列挙することなど、到底不可能ですが、とにかくたくさんの感染症があるわけです。


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2016年01月12日

感染症の大切な要素

感染症を考える際に、特に重要な要素が2点あります。
まず一つは、
・どこに感染がおきているか(部位、臓器)です。
 例えば、膀胱炎だったら、「膀胱」ですね。肺炎だったら、「肺」です。脳炎だったら、「脳」です。
 この辺はわかりやすい例ですが、病名からはちょっとわかりにくい場合もあります。例えば、「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という病気がありますが、これは皮膚の感染症のことです。

 もちろん、感染症が重たければ、熱が出たり、体全体が痛くなったりと、全身の反応が出ます。
 でも、治療の方針を立てるにあたって、「どこからやられたのか(侵入門戸)」を考えることは大事なんですね。

もう一つは、
・何が感染しているか(病原体の種類)です。
 病原体と一口にいっても、実際には種類がいくつかあります。特に一般的に頻度が高くて重要なのは、「細菌(いわゆる、ばい菌)」と「ウィルス」です。
 他には、寄生虫などもありますが、クリーンな先進国日本ではかなり稀ですね。蟯虫(ぎょうちゅう)や条虫(いわゆる、サナダムシ)なんかは、寄生虫の例です。

 そして、風邪の話にもつながってくるとても重要なポイントなのですが、細菌とウィルスは全く別物であるということに注意する必要があります。


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2016年01月13日

細菌とウィルス

 細菌は、イメージ的には1つの細胞で、自力で増殖が可能です。
 生命体として完結した、れっきとした「生物(いきもの)」です。「バクテリア」という言葉も、だいたい細菌と同じ意味を表します。

 これに対してウィルスは、DNAなどの遺伝情報と、それを包むタンパクの殻しか持っておらず、自力で増殖することはできません。生物の細胞に侵入し、そこにある材料を利用することで、はじめて増殖ができます。生命体として自己完結していません
 つまり、ウィルスは定義的には、「非生物」、すなわち「生物」ではないのです。

 このように両者は、よく混同されますが、全く別物であるということに留意してください🚩


 さて、薬に「抗生物質」というものがありますね。
 この言葉もちょっと定義が曖昧なのですが、一般的に皆さんが「病院で抗生物質をもらった」と言っているようなときの「抗生物質」は、上記でいうところの「細菌」をやっつける薬に相当します。
 「ウィルス」には全く効きません。

 大切なことなので、もう一度いいます。
 抗生物質はウィルスには全く効きません‼‼

 既に説明したとおり、もう生物としてのカテゴリが分野が全く違うのですから、当然です。
 抗生物質は、通常、細菌が増殖するプロセスのどこかをブロックすることで抗菌作用を発揮しますが、増殖の仕方が原理からして違うウィルスには、効くはずもないのです。
 
 医療現場では、細菌に対する抗生物質のことは「抗菌薬」と呼んで、ウィルスをやっつける薬はきちんと「抗ウィルス薬」と言って混乱しないように区別することが多いですね。 
 ですから、「感染症を起こしている病原体」に応じて、使用する薬は全く異なるのです👊


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