2016年01月10日

なぜ医者になったのか?

 ずっと開成学園の話ばかりするのもアレなので、ちょっと横道にそれましょう笑。
 「とらますく先生はどうして医者になったのか?(経緯を聞かせて)」を話してみたいと思います。
 この質問、もう新しく人と知り合う度にされるんですよね笑。皆さん興味あるところなのでしょう。

 先にことわっておきますが、単に「人の命を救いたいからです」とか、そういう優等生回答をするつもりはありません。
 「医」に対するこういう類の崇高なモチベーションは、もちろん私の中でも、動機を形成する要素として含まれています。しかし、「それだけ」が全てであるかのように答えるのは、女子アナが「(女子アナを志望した理由は)ニュースを伝えたいからです」と答えるのと同じくらい、全く本音を隠しています
 そんな儀礼的な話なんて誰も聞きたくないんですよ。「もっと深層見せろゴルァ(゚Д゚#)」と思いますよね笑。
 本来的に、動機を形成する要因は、複雑に絡み合っているものです。その辺りも明らかにしながら、私のケースをお話ししていきます💡

 動機の源流をさかのぼっていくと、私は結構な幼少期から「あんたは医者になりなさい(なれる)」と親(もっぱら母)から言われて続けてきたという事実がありました。この「刷り込み」は、やっぱり無視できないと思っています👀
 どうして母親は私にそんなことを刷り込もうとしたのでしょう?

 私の両親は別に医者ではありません。だから医者の世界のことも詳しくは知りません。しかし、「医者になれ」と言った。
 これは、やっぱり医者は「賢くて、社会的地位が高くて、稼げる」というイメージが一般に定着しているからですよね。少なくとも、私の母は(おそらく身の周りにいる開業医の姿をみて)そう考えていたわけです💨

 まぁ悪く言えば、自分の持つ「理想像」を子供に押し付けようとしたとも言えます。よく言えば、子供の「幸せ」な人生を心から願っていたということです。
 正直、これには功罪あるところなのですが、現実の結果としては、私は実際に医者になり、そしてその人生を幸福であると考えているので、総合的には「うまくいった」という判定になると思います⛳


※ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると、とてもうれしいです。更新の活力になりますので、是非ご協力ください!
 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

2016年01月14日

賢さの第一印象

 どうやら、私は幼少期から「賢かった」そうで、それをみて私の親(母)は、「何かが降りてきた」かのように、私が「医者になれる」と思ったのだそうです。
 なぜ「賢い」と思ったのか、成人してから聞いてみたことがあります。
 いくつかエピソードを話してくれましたが、「まだロクに教えていない文字や数字をいきなり読み上げだす(おそらく、おんぶされてお散歩している最中などに、周囲から勝手に耳コピしていた)」とか、「数歳くらい年上の子達と一緒に習い事をしているときに、年上の子たちを差し置いてサッサと答えを言ってしまう」とか、「えっ!?」と思わせる事件がちょいちょいあったというのです。
 それで「こいつは医者に」と思ってしまったわけですね(笑)
 確かに、私は一定の「才能」に恵まれて生まれたという幸運をもちあわせていました。ただし、世の中には私なんかよりもはるかに凄い才能を持ち合わせた人間がたくさんいることがわかっているので、それだけで「偉い」などとは微塵も思いませんが・・・。

 ただですね、ここで言いたいことは「賢さの第一印象は無視できない」ということです。
 私の周囲にいるだいたい同じくらい実力の人達にヒアリングしてみても、やっぱり「幼少期から賢かった」という人がほとんどです。

 私の場合、小学生くらいまでは確かに、あまり苦労しなかったです(才能だけで事を済ませられた)。ロクに勉強もしていないのに、公立小学校の中では学業成績はズバ抜けていました。
 ですが、進学校に進み、大学受験、そしてその後とレベルアップするにつれて、非常に苦労するようになりました。「余裕シャクシャクで楽勝」なんてことは全くもってなくなったのです。
 それでも、努力と労苦を伴えば、なんとかハイパフォーマンスを維持できる「才能」を持っているとは言えるのでしょうが、「私自身の場合でこんなに苦労するのに・・・」という観点で考えると、一番不幸なケースが浮かび上がってきます。


 それは、本人に才能が伴っていないのに、親が学業的ハイパフォーマンスを要求するような場合です💣


 昨今は教育熱が右肩上がりですので、ともすれば「なんであの家の子ができるのに、あなたはできないの!」とか「自分達にインテリジェンスがあるから、子供にもあるはずだ」という、親から子への「(夢の)押しつけ」がよく生じます。
 昔からときどき、こうして潰れてしまう子のケースは耳にしますが、これはホントにそうですよ。

 私自身を振り返ると、「親の期待を受けきる」のと「潰れる」のは紙一重だったというのが正直な体感です。本当にギリギリだったと思います。思春期の頃は一時期真剣に勉強が嫌になってしまって、家出みたいなことをしたこともあるんですよ。
 なんとかその後、修正に成功しましたが(その過程はまた次の機会にお話しします)。

 幼少期に、周囲に「えっ」と思わせる「賢さエピソード」があったくらいの私でそれくらいエグかったのです。ましてや、そんなエピソードも特別持たない凡庸な子供に(それこそ小学生以下の「子供」に)、やれお受験だの、やれ有名進学校に入れだの、医者になれだの・・・こういった要求を見境なく押し付ける行為は、本当に危険なことだと思います。
 「やるな」という意味じゃないですよ(「やるな」と言ったって、そういうことをする親はどうせやるでしょう)。でも自分の子に期待をかけようとする親は、イケイケドンドンで期待を押し付ければいいなんていう簡単なものじゃなくて、非常に繊細な舵取りが必要なものであるということは、是非認識してもらいたいと思います。そうでないと、子供のみならず、家庭全体が不幸になるリスクがあります。

 お受験指導に熱を挙げている親御さん、ちょっと立ち止まって振り返ってみてください。あなたのお子さんの「賢さの第一印象」はどうでしたか?
 特別によい印象があったわけでもないのに、無茶な要求をしていませんか?皆さん自身の幸せのために、改めて気を付けてみることをお奨めします。


※ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると、とてもうれしいです。更新の活力になりますので、是非ご協力ください!
 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

2016年01月17日

センター試験について思うところ

 ちょうどセンター試験の日ですから、センター試験についてお話ししましょうか。

 また制度が変わる云々の話もありますが、昔でいうところの「共通一次試験」に相当する、この全国一斉実施の試験制度は、学生にとって間違いなく一大イベントです。
 「一斉実施の一発勝負」という仕組みに関しては、人によって評価はいろいろあると思います。ただし、私はこの「センター試験」という試験の「質」を、大変高く評価しています

 センター試験の問題難易度は、本当に上手に設定されています。新聞では、毎年「今年は○科目が難化、△科目が易化」と紙面を賑わせますが、あんなものほとんど誤差範囲ですよ。1科目の平均点が20点も変わったりしない限り、本当の難化・易化とは言いません。
 とにかく、毎年毎年適切なレベルで難易度・分量が設定されている、非常に「質」が安定した試験であることは間違いないです。
 いわゆる「超優秀層」の間では、皆得点率90%を超えてくるので、多少差がつきにくくなってくる(でもやっぱり差は出ますよ)ことは確かです。しかし、そのレベルを超える人はそもそもごく一握りですから、世の中の大半の学生の実力をフェアーに計測するのには、とても適しています。

 物事を理解し、暗記し、応用し、成績を上げるために勉強を継続する体力や根性・・・この辺りは一通り、如実にセンター試験の成績に反映されます
 評価できないのは、社交力とか特定の分野への飛びぬけた特殊能力くらいなものです。

 特に、私がセンター試験について高く評価するのは、国立大受験では基本的に全科目を受ける必要があることです。理系でも国語や社会を受験するし、文系でも理科の受験が必要です。これは、広視野な人材を育てるという観点では、本当はすごく大切なことです🚩
 私大受験に関して、一番残念だと私が思うのが、「このセンター試験レベルの全科目をきちんと一通り学ぶ」ということを放棄していることです。だからといって、その代わりに「社交力に優れた人材」とか「特定の特殊能力に秀でた人材」を、国立よりも効率的にピックアップできているのかと言えば、そんなことも全然ないわけであってね。ただ単に、国立大受験より楽になっているだけです。
 得点結果の利用の仕方云々は各大学に任せればいいですが、センター試験全科目を受験すること自体は、一律に課してもいいのではないかと私は思います👊

 世の中には、信じられないくらい、実力に疑問符がつく政治家がいたりしますよね。奴は絶対、センター試験を受けた経験がないか、受けていても低得点のはずです。
 人を率いるリーダーたる政治家(あとは命あずかる医者などもそうですが)には、物事を俯瞰的に理解し、飛躍のない論理を組み立てる力が必須です。一般人はいいんですよ、別に。でも、社会の上に立つものには、訴える「理念」とか「政策」とか以前に、それが備わっていないと話にならないのです💣
 センター試験は、根本的に人間に備わっているそのような「力のスペック」を評価するには、案外最適なんじゃないかと思うのです。というか、他により適切に評価可能な試験がありますかね?
 従来通り、「学歴」とか「業績」で評価するだけでなく、センター試験の点数で評価したほうがよっぽど信頼に足るんじゃない?・・・とふと思ったりするわけです。

 選挙ポスターに、フォトショップ修正満載の気持ち悪い笑顔をデカデカと載せるんじゃなくて、センター試験の得点でも代わりに書いといて欲しいですね♨
 そうしたら、エセ政治家(やエセインテリ)がわんさか炙りだされるでしょう(笑)


※ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると、とてもうれしいです。更新の活力になりますので、是非ご協力ください!
 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

2016年01月20日

刷り込みvs自己意志

 親からの「刷り込み」があったとはいえ、高校2年生までは、別に将来の進路を真剣に考えることなんてありませんでした(当然)。
 中学受験なんて、まったく「勉強しているふり」ですよ。中学受験の時点で、ちゃんと自我をもって「本当の勉強」をしている人なんて、全国で10人(!)くらいじゃないですかね👀お受験奮闘中の親御さん達は子供の「勉強している姿」や、成績推移に応じて激しく一喜一憂しますが、あれは99%無駄な行為ですから気をつけてください(笑)。まぁ、この辺の話はまた別の機会に💨
 
 中学受験を終えた後も、5年間に渡ってことさら無為な毎日を過ごしていましたが、さすがに高校2年生も終わりに近づいてきた頃、ついに「自分の頭を使って」、その後の進路を真剣に考える時期を迎えました💣

 「自分は何になりたいのだろうか?」
 ここで、やはり幼少期からの刷り込みというのは効いてくるわけです。自分の意思とは無関係に「医師」という選択肢が、どうしても浮かんできます。脳に刻みこまれているんだから仕方ありません。
 もちろん、他にも選択肢をいろいろ考えました(といっても、今から振り返れば狭視野でしたが・・・)が、熟慮の結果、最終的に「教師」と「医師」の2択が残ったのです👓
 教師に興味があることは、今こうしてわざわざ余暇を潰してWeb講師をやっていることからもわかると思います(笑)

 他方、私は勉強科目の中で、なぜか「生物」が、スカーンとハマッたんですね💡
 それは高校1年生のときでした。いい先生と巡り合えたのも大きい要因でしたが、とにかく「こりゃあ面白いぞ」と思った唯一の科目です。「好きこそものの上手なれ」の格言通り、生物は高校時代一貫して私の得意科目であり続けました。
 この「生物学」大好きという観点から言うと、理科(特に生物)の教師、ないしは生物学者という選択肢はもちろんなのですが、「医師」という職業も非常に親和性が高く、「刷り込み」とは別に積極的な選択理由に挙がってくるのです✊人体の仕組みを理解して、扱うわけですからね。

 ここで、迷いに迷ったわけですが、当時の私は「大は小を兼ねる(医師は教師になることができるが、教師は医師になれない)」と判断し、結局「医師」を選択することに決めました↗
 この考えは間違っていなかったと言えますが、ここで、「自分の頭で考えて」医師を進路として設定した私は、非常に大きな内的問題を抱えることになったのです。
 この続きはまた次の機会に✋


※ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると、とてもうれしいです。更新の活力になりますので、是非ご協力ください!
 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

2016年01月22日

開成学園について15

 久々に開成学園のお話しです✋

 顔合わせは、この後約1時間半程度にわたって続くのですが、一事が万事この調子です。
 その過程では、「返事はオー」のくだりと同様に、あえて理不尽なシナリオを用意し、怒号とメガホン叩きを何度でも中1に浴びせかけるように設定されています👊

 クライマックスは「団長」の紹介です💣
 団長さんは、「あまりに中1がたるんでいる」という理由で、ブチ切れて退席してしまうというストーリーが必ず用意されています。
 だいたい、前に出てきたら、教卓を投げ飛ばすか、蹴り飛ばすかして退席していきます。手の込んだ組だと、教卓のネジを緩めておいて、団長が蹴った後に教卓が見事に瓦解するよう設定しているところもありました(笑)
 この際には「団長さんがキレて帰っちまったじゃねーかぁ!!!!」と一際激しい怒号が浴びせられることになります。
 あと代表的なのは、「これから高3が応援歌を歌うから、すぐにおぼえろ」と言われ、高3が1回歌った後に、中1が歌わされます。当然、歌えるわけがないのですが、そこでもやはり、「てめえら、1回で覚えろっていっただろ、聴いてなかったのかよーーっっ!!!」と喚き散らされるのです👀

 こうして、中1の言動に不満足な点がある毎に、「基本怒号セット」が延々と繰り返され、数多くの中1が泣き出します
 その日は、ヘロヘロになった状態でようやく解放されるのですが、「これから運動会の日まで1か月間、ずっとこんな状態で指導されるのか・・・」と、中1は絶望することになります。
 本当に傷ついてしまった子だと、顔合わせがあった日の夜、親御さんに「明日から学校に行きたくない。高3の先輩達が怖いから」と訴えることもしばしばです☔
 つい先日「天下の開成」に入学して意気揚々としていた親からすれば、入学して早々、子供が登校拒否を言い出すものですから、ビックリして学校に問い合わせが来て、教員が説明対応に追われるというところまでが風物詩だったのです💧


※ブログランキングに参加しています。クリックしていただけると、とてもうれしいです。更新の活力になりますので、是非ご協力ください!
 人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ