2016年01月14日

賢さの第一印象

 どうやら、私は幼少期から「賢かった」そうで、それをみて私の親(母)は、「何かが降りてきた」かのように、私が「医者になれる」と思ったのだそうです。
 なぜ「賢い」と思ったのか、成人してから聞いてみたことがあります。
 いくつかエピソードを話してくれましたが、「まだロクに教えていない文字や数字をいきなり読み上げだす(おそらく、おんぶされてお散歩している最中などに、周囲から勝手に耳コピしていた)」とか、「数歳くらい年上の子達と一緒に習い事をしているときに、年上の子たちを差し置いてサッサと答えを言ってしまう」とか、「えっ!?」と思わせる事件がちょいちょいあったというのです。
 それで「こいつは医者に」と思ってしまったわけですね(笑)
 確かに、私は一定の「才能」に恵まれて生まれたという幸運をもちあわせていました。ただし、世の中には私なんかよりもはるかに凄い才能を持ち合わせた人間がたくさんいることがわかっているので、それだけで「偉い」などとは微塵も思いませんが・・・。

 ただですね、ここで言いたいことは「賢さの第一印象は無視できない」ということです。
 私の周囲にいるだいたい同じくらい実力の人達にヒアリングしてみても、やっぱり「幼少期から賢かった」という人がほとんどです。

 私の場合、小学生くらいまでは確かに、あまり苦労しなかったです(才能だけで事を済ませられた)。ロクに勉強もしていないのに、公立小学校の中では学業成績はズバ抜けていました。
 ですが、進学校に進み、大学受験、そしてその後とレベルアップするにつれて、非常に苦労するようになりました。「余裕シャクシャクで楽勝」なんてことは全くもってなくなったのです。
 それでも、努力と労苦を伴えば、なんとかハイパフォーマンスを維持できる「才能」を持っているとは言えるのでしょうが、「私自身の場合でこんなに苦労するのに・・・」という観点で考えると、一番不幸なケースが浮かび上がってきます。


 それは、本人に才能が伴っていないのに、親が学業的ハイパフォーマンスを要求するような場合です💣


 昨今は教育熱が右肩上がりですので、ともすれば「なんであの家の子ができるのに、あなたはできないの!」とか「自分達にインテリジェンスがあるから、子供にもあるはずだ」という、親から子への「(夢の)押しつけ」がよく生じます。
 昔からときどき、こうして潰れてしまう子のケースは耳にしますが、これはホントにそうですよ。

 私自身を振り返ると、「親の期待を受けきる」のと「潰れる」のは紙一重だったというのが正直な体感です。本当にギリギリだったと思います。思春期の頃は一時期真剣に勉強が嫌になってしまって、家出みたいなことをしたこともあるんですよ。
 なんとかその後、修正に成功しましたが(その過程はまた次の機会にお話しします)。

 幼少期に、周囲に「えっ」と思わせる「賢さエピソード」があったくらいの私でそれくらいエグかったのです。ましてや、そんなエピソードも特別持たない凡庸な子供に(それこそ小学生以下の「子供」に)、やれお受験だの、やれ有名進学校に入れだの、医者になれだの・・・こういった要求を見境なく押し付ける行為は、本当に危険なことだと思います。
 「やるな」という意味じゃないですよ(「やるな」と言ったって、そういうことをする親はどうせやるでしょう)。でも自分の子に期待をかけようとする親は、イケイケドンドンで期待を押し付ければいいなんていう簡単なものじゃなくて、非常に繊細な舵取りが必要なものであるということは、是非認識してもらいたいと思います。そうでないと、子供のみならず、家庭全体が不幸になるリスクがあります。

 お受験指導に熱を挙げている親御さん、ちょっと立ち止まって振り返ってみてください。あなたのお子さんの「賢さの第一印象」はどうでしたか?
 特別によい印象があったわけでもないのに、無茶な要求をしていませんか?皆さん自身の幸せのために、改めて気を付けてみることをお奨めします。


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2016年01月10日

なぜ医者になったのか?

 ずっと開成学園の話ばかりするのもアレなので、ちょっと横道にそれましょう笑。
 「とらますく先生はどうして医者になったのか?(経緯を聞かせて)」を話してみたいと思います。
 この質問、もう新しく人と知り合う度にされるんですよね笑。皆さん興味あるところなのでしょう。

 先にことわっておきますが、単に「人の命を救いたいからです」とか、そういう優等生回答をするつもりはありません。
 「医」に対するこういう類の崇高なモチベーションは、もちろん私の中でも、動機を形成する要素として含まれています。しかし、「それだけ」が全てであるかのように答えるのは、女子アナが「(女子アナを志望した理由は)ニュースを伝えたいからです」と答えるのと同じくらい、全く本音を隠しています
 そんな儀礼的な話なんて誰も聞きたくないんですよ。「もっと深層見せろゴルァ(゚Д゚#)」と思いますよね笑。
 本来的に、動機を形成する要因は、複雑に絡み合っているものです。その辺りも明らかにしながら、私のケースをお話ししていきます💡

 動機の源流をさかのぼっていくと、私は結構な幼少期から「あんたは医者になりなさい(なれる)」と親(もっぱら母)から言われて続けてきたという事実がありました。この「刷り込み」は、やっぱり無視できないと思っています👀
 どうして母親は私にそんなことを刷り込もうとしたのでしょう?

 私の両親は別に医者ではありません。だから医者の世界のことも詳しくは知りません。しかし、「医者になれ」と言った。
 これは、やっぱり医者は「賢くて、社会的地位が高くて、稼げる」というイメージが一般に定着しているからですよね。少なくとも、私の母は(おそらく身の周りにいる開業医の姿をみて)そう考えていたわけです💨

 まぁ悪く言えば、自分の持つ「理想像」を子供に押し付けようとしたとも言えます。よく言えば、子供の「幸せ」な人生を心から願っていたということです。
 正直、これには功罪あるところなのですが、現実の結果としては、私は実際に医者になり、そしてその人生を幸福であると考えているので、総合的には「うまくいった」という判定になると思います⛳


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2015年09月07日

開成学園について14

 久々の更新になっております。英語コンテンツSOELを一生懸命作っていますので・・・(*_*)
 とりあえず進捗は順調です。SOELはgrade1,2の2段階構成で中高6年間分の英語学習が一気にできてしまうモンスター企画なのですが、先日grade1がついに完成しました!
 12月末までにgrade2の完成を目指しています。ここまで終わったら、さすがに少し休もうかな・・・(_ _;)

 そして、manaveeのサイトがリニューアルされましたね。こちらの運用が安定してきたら、SOELの全講義も添付資料とともにmanaveeに供与されます。 
 私の書籍群についても、今後ジリジリと新しい展開をみせていくと思います。今後ともよろしくお願いします。

 さて、ついでと言ってはなんですが、開成学園の顔合わせのお話の続きをしましょう笑。

 適宜、声の小さい子が生贄に捧げられながら、中1の出欠を一通り取り終わりました。あとの大まかな流れは以下の通りです。
・組の上級役員の自己紹介
・中1係(中1の指導を担当する係)の自己紹介
・応援団長の自己紹介
・組の応援、応援歌の紹介

 組の組織構成について説明しておきます。例えば白組だったら、高3は50人います。
 この白組を統括する最高役職が「組責任者」です。「組責」と略されます。人望があって仕事がしっかりできる秀才がなることが多いです。
 白組は白組の「応援団」という組織を持っています。組の50人のうち、若干名の例外を除いて45人くらいは応援団にも所属します。そして、その組織の最高役職が「応援団長」です。「団長」と略されます。コワモテでカリスマ性のある人が選ばれることが多いです。
 束ねる組織の大きさと、責任の重さから考えて、組責と団長がツートップの重要役職といえます。

 そして、中1〜高2までの各学年の競技指導をする必要があるので、ざっくりわけて約10人ずつ、各学年係が割り当てられます。その学年係のトップが「チーフ」で、中1チーフから高2チーフまでいます。
 他にも、脇を固める役職「助組(助組責任者)」や「副団長」、各種の「サブチーフ」が任命される他、パンフレットなどを作成する庶務係、アーチ(巨大壁画)を作成するアーチ係、組の応援歌を作成するエール係などの組織があります。
 重要役職は、あらかじめ高3の組内で立候補や選挙といった手続きを経て決められているのです。

 これに従って、自己紹介が進められていきます。
中1チーフ「これから、幹部を紹介していく」
中1「オ、オー・・・」
→基本セット炸裂
組責任者登場
組責「俺が、組責の○○だ!よろしく!お前ら☆×■○▼※★*▼※★△×●□★!!!(←運動会をなめるな、死ぬ気で1ヶ月ついてこい的なことを言っているが、聞き取れない)」
→「よろしくお願いします」や「オー」で基本セットが何度でも炸裂します。

 これを皮切りに、組責任者や副団長など、コワモテの応援団長を除く上級役職が紹介されていきます。
 といっても、中1にとっては組織図なんて知ったことではありませんし、なんといっても、自己紹介している側が聞き取れないレベルで喚き散らしているので、だいたい何言ってるか全然わからないのですが笑。


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2015年06月27日

開成学園について13

 日本ハムの大谷選手、すごいですね(@_@;)野球

 中1係のチーフが入ってきて、顔合わせの開始を宣言します。
チーフ「これから、運動会顔合わせを始める!」

 いきなり言われて、中1もどうしたらいいのかよくわかりません。
中1バラバラ「よよよろろしくくお願いしますすす」
 揃うわけがありませんね。待っていましたとばかりに、基本セットが炸裂します。基本セット3回目あたりで、ある程度「よろしくお願いします」が揃います(笑)

 次は出欠確認です。
チーフ「出欠をとる。A!」
A「はい!!!!!」
高3「☆×■○▼※★*▼※★△×●□★!!!(←一応、「運動会では返事はオーなんだよ!」と言っているが、もはや取り乱しすぎて何言っているのかわからないレベル)」
 A君は生贄になりました。これは運動会顔合わせの様式美です雷
 開成の運動会では、返事は「ハイ」ではなく、「オー」という決まりがあるのです。「応」ないしは「押忍」の変化でしょうかね。A君はそんなことを知る由もありません。出席番号1番だったばかりに、個人的に雨あられのように罵声を浴びせられてしまいます。かわいそうふらふら

 一応、丁寧(?)な組だとチーフがきちんと補足してくれたりします。ちなみに私自身が受けた顔合わせでは、周りの高3が喚き散らすばかりで全く聞き取れず、出席番号1番だった子は、なかなか「オー」と返事すればよいということを把握できなくて、なかなかこの段階をクリアできていませんでした。かわいそう。
チーフ「運動会では、返事はハイじゃなくてオーだから、今後そう返事するように」
 しかし、こんな何気ない一言もトラップです。中1はこれに対して、すかさず「オー」と答えないといけないのですから(笑)
中1バラバラ「オ・・・オーオーーー・・・」
 こうなったら、当然基本セットの炸裂です。中1全体で「オー」と三唱させられますダッシュ(走り出すさま)

 そして、全員の出欠をとっていきます。どうしても1〜2人は、声が小さい子いますよね。頑張ってもあまり大きな声を出せない弱い子がいるものです。その子は、やはりその都度、個人的に基本セットの洗礼を受けてしまいます。
 運悪く出席番号1番だった子も含め、こういう結果的に個人攻撃になってしまうやり方は、当時からも結構問題視はされていましたたらーっ(汗)


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2015年06月13日

開成学園について12

 ジメジメしてカビが強敵になる季節ですね雨

 何か中1に不満足な点があれば、「メガホン叩き+もう1(=3)回コール+舌打ち」×高3人数分のセットが繰り返されます。これを、「基本セット」と名付けておくことにしますダッシュ(走り出すさま)

 なんとか、入室の挨拶を終えると、中1は着席します。高3がぐるりと囲っているなか、席に座ろうとするのですが、ここで日本人の性でしょうか、皆後ろのほうから座ろうとしますよね笑。そうしたら、もう高3の餌食です。
高3「前☆から×■詰め○て▼※★座れ*▼よ※!!!
この罵声が、待っていましたとばかりに飛びます。中1は、あわてて前から詰めて座り直します。

 中1が各班、ぞくぞくと集まってきます。そのたびに、入室と着席の洗礼を浴びるわけです。この待ち時間が結構長くて、最初に到着してしまった中1は若干気の毒ですねふらふら
 しばらく待っていると、中1の背筋が若干曲がってきたりします(無意識のうちに)。
その瞬間、
高3「おい、ビシッ*▼と※★して△×ろ●!!!
と怒号が飛びます。高3視点では、この言葉の直後は、皆本当に背筋がピッとなります笑。

 その組の中1が全員集まったところで、中1係(高3のうち、中1の競技の練習を指導するグループ)のチーフがおもむろに、前のドアをあけて教室に入ってきて、教卓に座ります。
 いよいよ、顔合わせの開始です時計


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