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2016年02月01日

本当に内面から起こる意志

 ただ、「(ハナから本気じゃないが)口先でいう目標」と、決定的に違う点がありました。それは、正しかったかどうかはともかく「これから理Vにガチで受かりに行く」という意志が、明確に私の内側から湧き上がってきたものであったということです。
 この力は絶大なものでした💣

 その日を境に、私は受験当日まで、凄まじく勉強に励むようになりました。それは、コインの表裏がいきなりひっくり返ったくらいの変わりようでした➰
 それまでは、ちょっとでもウダついたら、すぐにTVゲームやその関連本に手を伸ばしていたのですが、まずそれを家の奥深くに封印してしまいました。これは、本当に受験後に封印した場所をすっかり忘れてしまって、見つけ出すのに結構苦労した記憶があります(それくらい勉強のことしか考えなかったということですが)。
 机の上にはテキストが自然と何列も山積みになり(あれ漫画とかドラマの世界だけの話じゃないんですね笑)、それが崩落するということも何度かありましたね。

 短い期間ですが、「コインがひっくり返ったその日」から「受験当日」までの勉強の密度だけなら日本一だったんじゃないかと自分でも思うくらいオールアウトしたのです👊
 「本当の勉強法を知りたくないか?」の重要コンセプトにもなっているのですが、それくらい意志というのは何かをするに際して大事な要素だということです。


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2016年01月29日

東大病!?

 さて、「理Vを目指す」と言い出した自分の子に対して、親は猛然と反対しました。
 親としては、無難に勉強を続けて安定して(現役で)どこかの医学部に合格してもらえればそれが一番よかったわけですからね。
 理Vは、「合格確定」という触れ込みの開成や灘のトップ5メンバーが受験しても、それなりの確率で落ちる可能性があるくらいの場所ですから、根本的に実力に不足がある私など、特攻しにいくようなものだったのです💣

 「お前は東大病にかかった」と言われました(笑)
 開成学園は、一学年の40%近くが東京大学に進学する実績があるので、受験間近になると在校生は皆「東大に(東大じゃなきゃヤだ)」と考えるようになる傾向があります。特に非医学部志望者では顕著な現象です。これを「東大病」と称することがあるのですが、それと同症状だと思われたというわけです。
 私の内実は全然違ったわけですが、思春期の少年がそんなことを懇切丁寧に親に説明するはずもないので、改めて「理Vでなければ医者にはならん」vs「医者になればいいのだから、もう少し下の医学部でよい」という、激しい格闘論争(笑)をひとしきり行うことになりました💨

 学費を出すのは親ですから、論争はなかなかに平行線をたどりました。実際、高3の後半戦に入るまでは方針に決着がつかず、常に親と一触即発の状態が持続しながら時が経過していきました。


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2016年01月26日

自ら進んで引き受ける労苦

 どうして「理Vを目指す」ということが、よい解決手段に思えたのでしょうか?
 東京大学の理科V類、すなわちスタンダードに東大の医学部に進める進路ですが、これね、入るの難しいんですよ・・・(笑)
 他の旧帝大系医学部や東京医科歯科大学、もちろん慶應大学も、いずれも非常に難しいことは確かなのですが、それら最難関とされる医学部の中でも、東大理Vは、体感的には頭3個ぶんくらい抜けて難しいのです。
 これは、やっぱり最高学府である東京大学、そして首都東京に存在し、日本で一番入るのが難しい学部ということで、地域性にこだわらず、全国から「最強志向」の猛者ぞろいの志望者が集まってくるからなんですね👊

 で、私はそこを第一志望に据えることに決めました。
 私は高2終了時点では、開成学園内で「まずまず優秀」くらいの成績をキープしていたので、サボらずきちんと勉強を続ければ‘普通の’医学部ならどこかしら入れるでしょう・・・というくらいの位置にいました。ただ、東大理Vとなると、「いや、それは厳しいんじゃないの(絶対無理とは言わないけど)」という外部評価でした💧
 それは百も承知で、理Vを目標に据えたのです。これは、私が抱えていた「内的問題」に決着をつけるためでした。
 つまり、ただ「親の敷いたレールの上を走って」医学部を目指すのなら、別にあえてエグる必要は何もなくて、無難にきちんと勉強して‘普通の’医学部に入れば済むことです。
 そこをあえて最難関に、しかもその中でもワントップ独走難関状態の理Vに、‘本気で’受かりにいこうとすると、明らかに余計な、しかもハンパではない艱難辛苦を背負うことになります。しかし、それは「親が敷いた(想定していた)レール」ではなく、「自ら望んで引き受けた」苦しみであることは明白です。
 ある種の自傷行為とも言えますかねぇ💦

 ともかく、これをもって、「自らの意志で医学部に進まんとする」ことの証明とし、それまで抱えていた内的問題に決着を得たのです💨


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2016年01月25日

抱え込んだ内的問題

 自分自身で熟考した結果、医学部を目指すことにした私が抱えた内的問題とは、「一見したところ、医師になるという進路選択は、刷り込みによるものなのか、自分自身の選択なのかの区別がつかない」ということでした。
 「別にそんなことどうだっていいじゃん」と思うかもしれませんが、まさに思春期真っ盛りの人間にとっては、結構これは大きな問題だったのです💦

 思春期とは、きちんとした自我が芽生え、「子供」から、自分の行動を自分の意思で決める「大人」への移行期間にある時期です。
 大学受験を経ての人生の進路選択というものは、その後の半生に与える影響の大きさから考えても非常に大きなイベントです。それが思春期の真っ只中にあるわけです。これは精神負荷上、大変なことですよ👀
 「自分の人生は、親が敷いたレールの上をただ走るだけなのか?」という意識と大変な格闘をするわけです。なるべくなら、そのレールから外れて、「やっぱり自分の人生は自分で決めたのだ」と、実行面でも確認をとりたくなってくるのです。
 実際、とりあえず「医者なんかにはならん!」といって、さんざん親と激しい喧嘩をしました。その過程で勉強そのものが嫌になってしまい、家出まがいのことをしたのもこの時期です💣

 しかし最終的に、私の場合は、結局「親の意向」と変わりない「医師」という選択肢に戻ってきてしまいました。これは、相当悔しいことでした💢
 「親の意向に従ったからではなく、自分自身の気持ちで医師を志したのだ」ということを証明したくても、証明する手段がない。
 進路をいったん決めたはいいものの、今度は、この葛藤の中で悶々とする状況に陥ったのです👣
 
 また数日間、この葛藤を解決する手段について考え込んだ当時の私は、以下の結論に達しました。
 「そうだ。理Vを目指そう」
 ・・・突拍子もない発想に聞こえるかもしれませんが(笑)、当時の私はこれをベストの解決手段だとみなしたのです。


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2016年01月22日

開成学園について15

 久々に開成学園のお話しです✋

 顔合わせは、この後約1時間半程度にわたって続くのですが、一事が万事この調子です。
 その過程では、「返事はオー」のくだりと同様に、あえて理不尽なシナリオを用意し、怒号とメガホン叩きを何度でも中1に浴びせかけるように設定されています👊

 クライマックスは「団長」の紹介です💣
 団長さんは、「あまりに中1がたるんでいる」という理由で、ブチ切れて退席してしまうというストーリーが必ず用意されています。
 だいたい、前に出てきたら、教卓を投げ飛ばすか、蹴り飛ばすかして退席していきます。手の込んだ組だと、教卓のネジを緩めておいて、団長が蹴った後に教卓が見事に瓦解するよう設定しているところもありました(笑)
 この際には「団長さんがキレて帰っちまったじゃねーかぁ!!!!」と一際激しい怒号が浴びせられることになります。
 あと代表的なのは、「これから高3が応援歌を歌うから、すぐにおぼえろ」と言われ、高3が1回歌った後に、中1が歌わされます。当然、歌えるわけがないのですが、そこでもやはり、「てめえら、1回で覚えろっていっただろ、聴いてなかったのかよーーっっ!!!」と喚き散らされるのです👀

 こうして、中1の言動に不満足な点がある毎に、「基本怒号セット」が延々と繰り返され、数多くの中1が泣き出します
 その日は、ヘロヘロになった状態でようやく解放されるのですが、「これから運動会の日まで1か月間、ずっとこんな状態で指導されるのか・・・」と、中1は絶望することになります。
 本当に傷ついてしまった子だと、顔合わせがあった日の夜、親御さんに「明日から学校に行きたくない。高3の先輩達が怖いから」と訴えることもしばしばです☔
 つい先日「天下の開成」に入学して意気揚々としていた親からすれば、入学して早々、子供が登校拒否を言い出すものですから、ビックリして学校に問い合わせが来て、教員が説明対応に追われるというところまでが風物詩だったのです💧


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