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2018年04月07日

進学校に入れないと「詰む」のか2

 新年度業務は、緊張感があってやっぱり疲労がたまりますね♨


 さて、百歩譲って、「一流進学校には『ボンヤリとした進学校性』というれっきとした便益があるのだから、それを享受したい」という主張を認めたとしましょう。
 それでも、問題はそう簡単には運びません💣

 実のところ、「ボンヤリとした進学校性」が上手くハマるかどうかは、生徒本人の気質にも大きく依存します
 例えば開成学園の例でいえば、私がそうであったように「与えられた環境内で、それなりの成績位置をキープする」という適応を示す生徒にとっては、恩恵を割と大きく受けることができます。
 しかし一方で、開成生は、ほとんどの時期で遊び呆けているという特性も持っているわけですから、そちら方面の環境要因に大きく支配されることになった場合は、当然よい結果は望めません。
 学年の1/3程度が東大に進学するといっても、裏をかえせば、残り2/3は「開成に入ったのに、東大に入れていない」わけです。開成学園の長い歴史を振り返ってみれば、勉強が好きになれずに中退してしまった者もいますし、何かしらの犯罪をおかして退学になった者もいます。「開成=東大」、「一流進学校=一流大学」では全くないのです👊
 有名大学への絶対的な進学可能性を担保したいのであれば、それこそエスカレーター方式で大学に進学できる、慶應義塾にでも通わせるほうがよっぽど戦略的には安定度が高いでしょう。慶應義塾の中学校・高校の学費が、私立学校の中でも飛びぬけて高いのは、いわばその対価のようなものです(「上限も慶應大学レベルになってしまう」という問題点があることにはありますが)💨

 最後に「世界」にも目を向けてみましょう。
 以前にも述べたことがある通り、そもそも東大という国内最高峰の進学目標自体が、いまや世界水準でみれば、はたして本当に絶対的な信奉の対象としてよいのか・・・というところで揺れ動いているのが実情なのです💧
 いざ東大に入ってからそれを論じるのならまだしも、「=東大」という等式が100%成り立つわけでもない進学校に入れたか否かという問題を、高校生未満の「人としてペエペエ」な段階で鬼の首とったように論じるのは、急速にグローバル化する社会の中では「ノミをつぶす」ようなレベルでナンセンスなことなのです🚩

 お受験を進路の選択肢に入れているようなインテリジェンスのあるご家庭ほど、このことを肝に銘じておいて欲しいと思いますね。


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2018年03月31日

進学校に入れないと「詰む」のか1

 いよいよ新年度ですね!今年度は、個人的にも楽しみなことがたくさんあります⤴


 前回、「意義の乏しい進学校」だったら、わざわざエキストラの学費を払う必要はないという話でした。
 もちろん、「いやいや、東大に行きたいのだから、その進学確率が最も高い開成に入れたいのだ。開成に入れなければ、負けだ。私は一流の進学校の話をしているのだ」というような意見を持つ人もいるでしょう。
 それは確かに一面では正しいですが、全面的に正解であるということにもなりません👓

 最も重要な問いかけは、「一流進学校に入れなければ、本当に絶体絶命なのか。人生が『詰む』のか否か」ということです🚩
 有名進学校に入れなかったときに、文字通り「人生が詰んでしまう」のであれば、それは重大な問題です。それなら、私だって、一流進学校に入れるような人生戦略のプラン立案を皆さんに提供するよう、徹底的に評論の舵を切るところです。

 しかし、こんな問題、回答は「詰むわけがない」に決まっているのです✋
 これは何重の意味においても、そうです。

 既に述べたように、東大はもちろんのこと、全国の有名大学の定員はいずれも数千人規模もあるのですから、一流進学校の定員の総数を遥かに上回っているわけです。この時点で、「一流進学校に入れれば一流大学に入れる。一流進学校に入れなければ、一流大学に入れない」という図式が成り立たないことは明白です👀
 どちらかというと、「一流進学校に入れなかった」という理由だけで「一流大学はもう無理」と諦めてしまうような、安直な精神性のほうに問題があるのです👊

 そんな当たり前のこと、皆、頭ではわかっているのかもしれません。それなのに、いざ自分の子供のこと(というより親自分自身のことなのかもしれませんが)となると、もはや全人生がかかっているかのような負荷をかけてしまがちです。
 その辺りの無意味さに気付いてマインドセットを変えることができないと、「お受験周りで‘不幸’になる」可能性は高まるばかりです💦


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2018年03月24日

その進学校は費用に見合うのか?!

 「進学校の価値の代替可能性」について、論点を二つに絞りました。
 今回は、その一つ目、「その進学校に入ることは、本当に費用に見合うのか」を検討してみたいと思います。

 世の中には一口に「進学校」といってもピンからキリまであります。開成、灘、筑波大付属駒場・・・といったような名だたる進学校であれば、その実績や「進学校性」には確たるものが存在します。
 しかし、そこから何段も下っていくと、「名ばかりの進学校」が多く存在することも事実です💥
 「才能の青田買い」なるものは、本当の上位層であれば有効性がありますが、偏差値の低い学校になってくると、いくら私立であっても、ほとんどランダムに選り分けたのと意味が変わらない状態に陥っています💨
 私は、近しい知人に学校の教師も多くいますから、よく現場の状況をヒアリングする機会があるのですが、「こんなの、『私立』にわざわざ通わせている意味はあるのか?」、「親は単なる自己満足のために、ないしは世間体的なエクスキューズのために形だけ子供を私立に押し込んでいるだけではないのか?」と感じざるを得ない(当事者である教師自身も同様に感じている)レベルの生徒しか集められていない学校は山ほどあるのです💧

 開成学園でも底辺校でも、私立は私立です。学費は国公立に比べてかかることは共通していますし、むしろレベルの低い学校のほうが学費は高くつくくらいです(有名校ほど良心的な価格設定をする傾向があります)👊
 「盗んだバイクで走り、窓ガラスを割って回る」ような不良集団が学校を占拠しているとか、「何を学ぼうとしてもわからない。何を教えようとしても伝わらない」といった生徒しか存在いない・・・これくらいの「よっぽど」な学校でもない限り、学区内のそれなりの国公立の学校に通うことは、「名前ばかりの進学校」に通うのに比して、ほとんどディスアドバンテージはありません
 それこそ、「親同士の勢力争い」的なプライドのためだけに、「私立」としての特別な学費をかけるほうがよっぽど無駄の大きいことではないでしょうか🚩

 名だたる有名校に入れるのでもない限り、「私立学校」に通うことは、それ単独ではたいしたインパクトがありません
 結局「意義の乏しい私立学校+塾・予備校」という戦略をとらなければならないのなら、その価値の本丸は「塾・予備校」のほうにあることになります👀 予算があるというのなら、進学するのは国公立校でいいから、きちんとした塾・予備校に通わせてあげるほうがよっぽど配分として有効です。
 そして、価値の本丸が「塾・予備校」にあると暴かれたのですから、予算がどうしてもないのなら、「塾・予備校の価値」をうまい具合に代替する戦略に切り替えればよいということになります👓


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2018年02月24日

進学校の価値の代替可能性

 話題を再ターンさせまして、「塾や予備校の価値」の分析の流れをつぐ、「なるべく余計な予算をかけずに優れた学業成績を手に入れる」ための戦略スキームの話の続きをしていきます💨

 だいぶ前の記事になりますが、本サイトでは、中高一貫校として名高い「開成学園」の様子を切り口として、「進学校が持つ価値」をみてきました。
 それは、「才能の青田買いに基づく、『名門校のプライド』というボンヤリとした進学校性」という言葉にまとめられるわけですが、今度は、これが唯一無二なのか、代替可能性があるのかどうかを分析してみましょう👀

 いつの時代も、お子さんの受験戦争に過剰な入れ込みようをみせる親御さんというのは常に一定数存在していて、ちょっと見るに耐えないというか、親はもちろん子供本人が哀れでしょうがありません。まぁ、たまたま上手くいけばいいのですが、失敗したときの家庭の不幸度たるや想像に難くありません(しかも、その不幸は、絶対的な不幸ではなく、親側で勝手に設定した相対的な不幸の基準です)。

 彼等がそれほどまでに狂信しているものって何なのでしょう?

 それは本当に存在するものなのでしょうか。また、代替不可能な進学校の価値というものが確かに存在するとしたとき、そうならそうで、それはどれほどの人生インパクトを持つものなのでしょうか。
 この問題をフェアーに分析できないでいるようでは、「お受験への過剰な入れ込み」は、「目隠しして刀をぶん回している」のと同じような状況ですからね💣
 その辺りを見ていきたいと思います🚩


 さて、といってもすぐに直感的にわかることだと思いますが、残念ながら、上記の「才能の青田買いに基づく、『名門校のプライド』というボンヤリとした進学校性」という進学校の価値を直接的に代替する方法はありません💦
 その進学校が確立したブランドイメージは、その進学校の長い歴史と実績に裏打ちされたものであり、簡単に他のサービスで代替できるものではありません。これは、大学でも同じことで、「よい大学」とされる学校には、おしなべて長い歴史を持っています。新興の教育機関がそれに割って入るのは、なかなか容易なことではないのです。

 ですから、「ブランドが確立された進学校に入れるなら入ったほうがよい」ということは確かに言えると思います。
 ですが、話はいくつかの観点から、もう少し詰めることができます。
 それは、以下のものが挙げられます。
(1) その進学校に入ることは、本当に費用に見合うのか。
(2) 進学校に入れないということは、本当に絶体絶命なのか。


 これらの項目に従って、次回以後、分析をしていきましょう👊


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2018年01月20日

受講スピードに関する再発見

 1月も、もう半分以上過ぎてしまいました。本当に時が経つのが早いです💦

 「塾・予備校の価値」について一通り、解析を終えたので、ちょっと一休みしましょう☕
 最近、「受講のスピード」について、古くて新しい再発見があったので、その話をしたいと思います。

 私は高校時代、進路として医学部を設定していましたし、相性的にも断然「生物>>>物理」という科目愛だったので、あまり物理をきちんと勉強しませんでした。ニュートン力学がうろ覚え・・・というくらいで、他は全然知識がないんですね。
 ただ、大人になってから、真の意味での「物理学」(受験の物理みたいに「計算問題」というのではない)という分野にはがぜん興味が出てきました。もう、「あんなに無限に時間があった中学・高校時代に、真面目にやっておけばよかった」とつくづく思いますね(T_T) ホント、いま現役の中高生は絶対真面目に学んでおいたほうがいいですよ🚩
 まぁ、それはさておき、特に量子力学の基本をきちんと学びたいと思って、最近MANAVIEで「物理教師」さんの講義を聴講していました(自分で手掛けるサービスを自分で利用しています笑)。この物理講義は、決して派手さはないのですが、わかりやすく、体系的で、本当に素晴らしいものです⤴

 しかし、ここで「どうしても聴講中に寝てしまう」という、問題にぶちあたってしまったのです😴
 理由はいろいろあります。
(1)講義は、アニメーションや雑談で惹きこもうとするタイプのものではない。
(2)受験勉強のためにやっているわけではないので、緊張度が低い。
(3)仕事の合間にみているので、そもそも根本的に疲労している。

 しかし、どうもおかしいな〜とは思っていたんです
 いくら上のような要因があると言えども、私は明確に「量子力学を学びたい」という意図をもって見始めているし、量子力学の話自体も間違いなく興味深いのです。それなのに寝てしまうとか、「どこのガキだよ」と自問するレベルで情けない話です。
 特に(1)の要因は、自我が未成熟な中高生ならともかく、大の大人(しかも、演技的な予備校系講義の価値にどちらかというと否定的な立場をとっている私)が「それのせい」とするのは、完全にお門違いというものです。私自身の講義だって、スライド形式にしてからは‘わざと’そういう性質にしていますしね。
※これに関する参考記事はこちら

 でも、やっぱり寝てしまう。これはどうもおかしい。(2)(3)のせいにすることは簡単にできますが、そんな乱暴な結論でいいのかな〜というモヤモヤ感がありました。
 ここで、ある日、中途半端な空き時間に勉強しようと思ったことがありました。普通に閲覧していくとちょっとキリのよいところまで時間が足りなさそうだ・・・という間合いだったのです。
 そこで「そういえばYoutubeの倍速再生機能使ってみたことなかったな」ということを、ふと思い立ちました。それで、ボタンをポチっと押して1.5倍速再生にしてみたのです💨

 そしたら、これがすごい❗👀
 自分の脳の「波長」にピッタリ合ったのか、全然眠くならず、「目がらんらんとする」くらいの勢いで聴き入ることができるようになったのです。以後、私は完全に倍速再生の虜です。もっと早く試しておけばよかったです。
 振り返ってみれば、確かに物理教師さんの講義は、どちらかというと勉強が苦手な人を対象としており、基本からとにかく丁寧に、かなりの反復的説明をしています。そのスピード感が、私にとっては完全にはフィットしていなかったということですね。
 これが、1.5倍速になった瞬間、「授業内容は一字一句、全く変わらないのに」、鍵が鍵穴にはまったかのように、全ての脳細胞が「これだ〜!」と元気になったような感覚がありました👊

 しかし、よく考えると、これは根深い問題です。
 学校や塾の先生が、ある日ある授業で話すスピードは「一通り」しか選べないわけですが、それを受け取る生徒側は心地よく感じるスピードがバラバラであるわけですよね。仮にそれなりに実力別にクラス分けしてあったりしても、その中でもさらに「フィットスピード」は正規分布的にバラついているはずなのです👂
 まったく同じ講義スピードに対しても、「さっさと先行けよ〜」と思っている生徒もいれば、「もっとゆっくり!もっと丁寧に!まだついていけない!」と感じる生徒もいるに決まっているはずなのです。
 これは、集団教育の一つの限界要因になっていることは間違いありません。

 ただ単に「自分にあったスピードで受講すべき」と言ってしまえば、至極当たり前(「古い」)のことに過ぎないのですが、その重要性の大きさを、身をもって再発見したのでした💨
 そして、一つの定型的な講義を、プレーヤー側の再生技術で個々人にあわせて自由にスピードを変えられるような時代になった(「新しい」)ということの偉大さを痛切に感じました。 当たり前のようにしれっと登場した機能ですが、実はこれは教育領域においてもメチャクチャに革命的なものなのです💡

 そんなわけで、皆さんも是非「倍速再生」機能を活用してください。これは絶対にメリットを享受すべき、革新的なICT技術です。
 ラジオのチューニングをするように、遅くすることも、早くすることも試してみて「この人の講義は、このスピードに設定すると、自分にとって心地よい!」というポイントを見つけてください。きっと勉強の能率が大幅に増すと思います✋


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