2011年03月15日

Web講師としての始まり

 管理人のWeb講師としての活動は、manaveeとの出会いに始まりまするんるん


 管理人は、5〜6年かけて2010年頃に、渾身の力作である「本当の勉強法を知りたくないか?」を書き上げました。
 当初は、それをすぐに本にして世に送りだそうと考えたわけですが、「いきなり出しても認知されるはずがない」という当然の問題点が浮かんできましたふらふら

 そこで当面は、著者である管理人自身の社会的プレゼンスを高める努力をすることにしました手(チョキ)
 この辺りの経緯は、当サイト記事の本当に初期のほうでも触れています。もちろん、このサイトそれ自体も、その活動の一環であったわけです。


 さて、そんな中で「普通にサイト運営しているだけでは、ありきたりだな。もっとインパクトのあることはできないかな」と考えるようになりました。しばらくアイディアを練っていたら、「生物学の授業をYouTubeにUPしてしまったらどうだろう?」という考えが浮かびましたひらめき

 なぜ、「生物学」かというと、単純に管理人が大学受験生であったときに最も得意な科目であったというのが一つの理由です。そして、管理人の現職が医師であることも踏まえると、最も「教える」という行為において腕落ちしていない自信があったというのが、もう一つの理由です。

 でも、科目の選択は些細な問題です。いずれにせよ「学習指導要領に従った全カリキュラムを制覇する形で、さらには塾や予備校にも引けを取らないクオリティで、受験対策授業を無料で提供してしまおう」と思ったわけですパンチ

 当時、既にたくさん存在したような、「イントロだけを紹介して、入塾を促す」とか「授業の一部分だけをみせて、あとは有料サイトに誘導する」とかいったものとは異なります。本当にその授業だけで「少なくとも生物学は、これを受けるだけで大学受験対策は十分」といえるようなラインアップにしようと考えたのです。

 高校生物のカリキュラムを全制覇するわけですから、途方もない労力がかかるわけですが、こうすれば「とんでもないことをしでかした奴がいる!!」と既存の受験界が大騒ぎになり、管理人のプレゼンスが向上!・・・という妄想をしたわけです(笑)猫


 ここで、管理人は先行者調査をしました。「まさか、自分を除いてこんなバカなことをする奴はいないだろう」と。普通に考えれば、既存の受験界がこれをやるとは考えられません。商売あがったりですからね。
 そんな感じで、余裕しゃくしゃくでYouTubeを探索していると・・・


 こうして、「manavee」と出会いを果たしたわけです次項有


 最初は、「あぁ、やっぱり自分が思いついたことなんて、もう先にやってる人間がいるんだな。やめやめ」と思いました。しかし、ふつふつとmanaveeへの興味が湧いてきました。

 「こんなお金にならないバカなこと(笑)をするのは何奴だ!?」ダッシュ(走り出すさま)

 当時のmanaveeは、まぎれもなく代表者の花房氏が個人的に自腹を切って運営していたのです。
 ますます興味が湧いてきました。しかも、「全カリキュラム制覇」がされている講座は、まだ存在しないということもわかってきました。

 むむ!?これは逆に考えてみよう。manaveeのような無料Web教育サービスの存在で自分のアイディアは「終わった」のではなく、「始まった」のではないだろうか?
 授業をするには、黒板やホワイトボード、カメラやパソコンなどのインフラが必要になります。当初はそれらを自分個人で用意するつもりであったわけですが、manaveeで授業をやらせてもらえばいいのではないか?

 しかも、manaveeはちょうどメディア露出も増え始めた頃でした。
 管理人は、インフラを使わせてもらうことで、自己負担を軽減させることができます。一方、管理人が優れた講座を一生懸命提供すれば、manaveeとしてもコンテンツの充実を図ることができますグッド(上向き矢印)
 これなら「プレゼンスを高める」という目標も叶えることができる!



 そんなわけで、すかさずコンタクトをとらせてもらいました。
 以上が、私とmanaveeの関係が始まった経緯なのです。

manaveeについて

 ここでは、管理人のWeb講師活動にブーストをかけるきっかけとなったmanaveeについてまとめておきます眼鏡

 manaveeの要点は以下の通りです。

■当時東大生であった花房氏が発起人となったNPO系ベンチャー。
■大学生や社会人などが、ボランティア意志で授業を撮影し、ネット上で提供している。
■無料である。manaveeそれ自体のサービスにおいて、生徒ユーザーからお金をとらない。
■地域・情報・金銭などの教育機会格差に挑戦するということが理念である。



 既存の教育産業界に大きなインパクトを与える試みであることがわかりますね手(チョキ)


 私がmanaveeに出会った時点で、すでにぼちぼちとメディア露出が増えてきている段階でしたが、2012〜2013年の躍進ぶりは目を見張るものがありました。現在は、一旦落ち着いた印象ですが、manaveeの月間PV数は何十万にも及び、受験生にとって学習の選択肢の一つとして、「無料のWeb学習」がコモンツール化する原動力になったと言えます時計


 
 もちろんmanaveeのような存在は、既得権益からみれば、脅威という見方もできますが、往々にして悪あがきは一時的な効果しかなく、究極的には大きな流れに抗うことはできないでしょう爆弾
 ひとたびデジタルコンテンツ化したものは、必ず「フリー(無料)」に近づいていくという強力な傾向性を持っています。このように、インターネットがもたらした激動には功罪あることは確かですが、この流れを全く潰すことに成功した業界など、一つもないのです。
 色々な観点からmanaveeを批判する人も少数存在することは事実ですが、デジタルコンテンツがフリー化するという激流の中、中途半端な批判をするのではなく、このようなサービスとどのように上手く付き合ってやっていくのか、ないしは「フリー」を以下に取り入れてビジネスモデルを構築するかを考えるほうが、よほど建設的であり、かつ結果的に最も適切に保身につながる方法なのでないかと思います。
 
 manaveeに関して、私が最も注目すべきと思うのは、「授業をやりたい。学生に教えたい」という内的なモチベーションを再発掘して、形にしたということですひらめき

 確かに考えてみれば、「無償でもいいから、学生に勉強を教えたい」という「大学生にとっての需要」はありそうではあります。ですが、実際にそれを具現化できた人は今までいなかったわけです。
 この萌芽を、月間何十万PVを誇るサイトにまで成長させたということだけで、非常に大きなイノベーションだと思うわけですね。それは、お金が儲かるとか儲からないとかそういう次元とは別の話なのです。世界の偉人だって、皆が皆お金持ちで幸せだったわけじゃないですよね?ふくろ
 
 皆さんも、単純に「すごいなぁ」と思いませんか?少しでも思えたら、それは私と同じ気持ちです。

 manaveeが世間に対して与えた刺激は、まさにプライスレスなのです。


 最後に、以下の言葉で締めたいと思います。

 manaveeよ、教育革命の起爆装置となれ!

生物講座について1

 私は、Web講師として学科講座を開設しています。これまでの経緯で述べた通り、まず提供した科目は「生物」です犬

 管理人自身の強い希望で、最初の「生物基礎」のカリキュラムは「単元を全制覇をしてからいっぺんにアップする」というやり方をしました。
 当サイトの勉強法でも述べている通り、勉強においては「大局観をもって、全体像を俯瞰する」という姿勢がとても大切だと思うからです演劇
 「とらますく先生の講座の全貌はこうなっているんだ」と最初に認識することが、学習の大きな一歩ですし、「カリキュラムが全部揃っている。漏れがない」という安心感も得られるはずです。

 「生物基礎」は、2014年度の高校3年生から適用される新課程に対応させました。
 今後も、「生物(完成しました!次記事参照)」「英語(こちらも完成しました!2015年12月)」などの他のカリキュラムを作成していく予定があります。

  なお、「生物基礎」という教育課程の一領域を全制覇したことを評価していただきまして、「グランドマスター(たぶん初代かつ唯一無二)」の称号をいただきましたexclamation
 
無料学習系コンテンツ充実を図るためにも、今後、他のいろいろな科目でもグランドマスター級の人物が誕生することに期待をしています


 「いつのまに、そんなの撮ったの?」


 こんな質問が飛んできそうです。
 管理人は、平素は医師として働いておりますので、原則的に365日24時間勤務体制です。平日は朝早く出勤し、夜遅い帰宅ですので、当然収録の暇などありません。かろうじて日曜日などの祝日が、「午前中に病院勤務を終わらせて、午後に収録」ということが可能なので、その時間を使ってやらせていただきました。

 ・・・まあ、とても大変でしたよ(汗)。過労死するかと思ったこともありましたがく〜(落胆した顔)いろいろつたないところもあると思いますが、こういった労苦の結晶ですので、暖かく見守ってもらえたら幸いですいい気分(温泉)


 さて、ネット上で講師として参加することになったときに、虎の覆面をかぶってやることにしましたシーサー
 そんなわけで、HNが「とらますく」になったわけです。ホームページがいつの間にか「とらますく」押しになっていたのは、これが背景ですダッシュ(走り出すさま)

 では、なぜ虎の覆面を被っているのか

 まずは、医師としての自分と「勉強法」を軸に活動する自分を、基本的には切り離したいというのが一つの理由です。「ジキルとハイド」みたいなもんだと思ってください。私は「Web教育活動をしている」ということを、医師としてのクレジットにも利用したいと全く思わないのです。医師は医師として「それだけでも、きちんと一人前以上に活躍」ということをポリシーにしています。
 もう一つは、単純にインパクトがあるからです(笑)パンチサングラスくらいならまだしも、なかなか本物の塾講師で覆面被ることはできませんからね。ネット空間内の講師ならではの特色が出るかな〜という意図があります。


 そんなわけで、今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 とらますく講師の授業はこちら

生物講座について2

 2013年9月をもって、2014年度の高校3年生から適用される新課程「生物」の収録が、完了しました‼
 「生物基礎」とあわせ、全250回程度の超大作コースになります👊とりあえず、この先10年間の学習指導要領下では、そのままの形で有効です。

 本当は「生物」に関しては、2014年3月に間に合うくらいのつもりで、ゆっくり撮ろうと思っていたんですが・・・心待ちにしている生徒さんがいるということで予定を変更し、急ピッチで仕上げました。

 私の生物の講義は、「中堅〜最難関」までを完全にカバーします。つまり、まともに「生物を勉強しよう」と思う人であれば、どこを目指す人であれ、共通して使用することが可能です。
 初学者でも絶対にわからせるつもりで懇切丁寧に説明し、そしてハイレベル学習者も満足できるように高度な領域まで扱っています⤴終わってから振り返ってみると、生物基礎の最初期のほうはかなり緊張していて、言葉のテンポも悪く、かなり不満足な出来なのですが…(いつかすべてが一段落したら撮り直したいものです)

 そして、「学生に丸投げ」をした部分が一箇所もありません
 どんな塾,予備校,学校であっても、時間的制約によって、「あとはテキストを読んでおいてください」とか「ここは各自で見ておいてください」といったように、授業内で完全に扱えない領域があるものです。
 高校生物を、一切手を抜かずに、まさに「隅から隅まで」完全に解説しきった講義は、おそらく史上初だと思います。ましてや、無料で一般公開されているものとなれば、完全に史上初でしょう🚩

 さて、これだけ「フルで解説し倒している」私の生物講義の総計時間は、合計してみると概ね85時間です。
 標準的な塾や予備校は、1.5時間×20コマ=30時間を標準的な単位として計算しますから、遥かに手厚いということがわかると思います⏰

 当然、そこに詰まっている情報量は、他を圧倒しています。manaveeでは板書をあらかじめ書いて授業に臨むため、板書にかかる時間を節減できますし、その点でもさらに説明を手厚くできているわけです。よく考えてみたら、普通の塾,予備校って「先生が黒板に向かって字を書いている時間」に対しても、お金を払っているんですよね💨

 既に私の講義には、かなりの数の生徒さんがついていて、このペースであれば、今後は1000人単位での生徒数をみる展開になることが確実視されます。
 それでも、私の体力が持つ限りは、きちんと生徒さんからの質問などにも応えていこうと思いますので、応援よろしくお願いします。金銭的に応援できないという方は、youtubeチャンネル登録だけでも是非してください。登録者が増えれば、ライブ配信やyoutubeスタジオの使用など、活動の幅が広がります。
 
とらますく講師のyoutubeチャンネルはこちら

 生物を学ぶ人達で、通常の塾や予備校を利用しない人達は、私の授業をフル活用して、生物を強力な武器にしてください。そして、「よかった。役に立った」と思ったら、是非、後輩達にすすめてあげてください。皆さんの健闘をお祈りしています


manaveeに関する論評

 この記事では、manaveの「価値」について考えてみます👀

@潜在的な学習者層の掘り起し
 manaveeは「誰でも無料でやれる」ということを一つの特徴として持っている。この言霊が持つ力は強力である。「manaveeなら無料で受験勉強ができる」という言葉によって、「それならちょっと覗いてみようかな」という人が相当数存在する。それほどに「無料」が人を突き動かす力はとても大きいということが知られている。

 そして、「ちょっと覗いてみた人」の中には、自分のツボにはまるmanaveeの授業と出会える人がいるだろう。そんな小さなきっかけをもとにして、彼は一生懸命勉強をするようになるかもしれない。ある程度勉強をした経験がある人ならわかると思うが、「本気で勉強してみよう」と思い立つきっかけは人によって様々である。それは良き師との出会いかもしれないし、反骨精神であったりする。

 かつて『ドラゴン桜』という漫画があった。「低偏差値の高校生達をカリスマ教師が東大合格に導く」という作品で、一世を風靡した。この年の東大受験者数が増加したということがニュースにもなっていて、『ドラゴン桜』の影響があるのでは?という推察もなされていた。
 実際、『ドラゴン桜』を読むだけで東大に合格ができるわけではない。読んだはいいが、その通りに実践できない者も多いだろうし、忠実にできたとしても結果的に東大に落ちて滑り止め校に進学する者もいるだろう。しかし、本来なら「東大なんて無理無理」という前提で生きていたはずの高校生の中に、これを読んで「あわよくばいけるのか?目指してみよう」と思うものが出てきた。それは、結果的に本人の実力や国民の実力向上に寄与したはずだ。それが、『ドラゴン桜』の一番の功績である。

  さて、「お金には困ってないが、無料なら覗いてみる」といった人以外にも、当然「学習塾や家庭教師に払うお金が本当になくて、完全に独力でやるしかないと思って途方に暮れていた」という人の心に灯りがともることもあるだろう。
 日本という豊かな国において、このような人は決して多数派ではないかもしれない。しかし、確実に一定数存在することも間違いのない事実である。そのような人達は、「これでやっていけるかもしれない!」という上記と同じ動機を得られるということはもちろん、本来なら「独力」しか手段がなかったところに微力でも「助け」が入るのであるから、実利的にも精神的にも心強いサポートになる。そして、彼らのような人達こそ、manaveeが大切にしている学生の一つであることは間違いない。

 manaveeそれ自体が提供する授業の質が仮に十分でなかったとしても、「無料でこういうサービスがあるなら、自分もやれるかもしれない」と思う学生が出てくる。彼がそれをきっかけに、manaveeで最初に覗いてみた科目の授業の範囲を超えて、自習に励むようになれば当然学力は向上するだろう。
 これは、既存の有料サービスではなかなか提供することができなかった価値である。


Aロングテール的な教師選択
 「ロングテール」とは、簡単に言えば、インターネットを用いたビジネスで実現するようになった「薄く広い」商品の品揃えのことである。
 既存の量販店では、「ごく少数の熱狂的な人が興味を持つかもしれないが、絶対数として売上が期待できないもの」は陳列することが不可能であった。陳列スペースは有限であり、そのような商品を置くことで本来もっと売れるはずだった商品の販売機会を失ってしまうからである。

 近年になってネットショップという販売形態が出現し、このロングテールという概念が生まれた。ネット上では、「売れにくい商品」に要求される先のような占有コストは非常に小さくできるという特徴がある。結果的に、一つ一つは大半の人が「こんなもの誰が買うんだ」という商品でも、それらを多岐にわたって幅広く陳列することで、一つの商品には一人の買い手しかつかなくても、全体としては商売を成り立たせることができるようになったのである。

 manaveeは無料サービスであるため商売ではないが、教師選択という点において、このロングテールを体現している。
 自分にとってのよい先生、@であげたような勉強するきっかけを与えてくれるような先生は、必ずしも全国的に有名なカリスマ教師とは限らない。カリスマ教師は、「もっとも売れ行きがよい商品」であり、それを選択する学生が多数を占めることは間違いないが、それが100%の学生に当てはまるわけではない。残りの数%の学生の中には、「親しみやすい」とか「かわいい」とか、「ふつう」とは別の基準でよい先生をみつける人が必ずいるのである。
 この場合、いわゆる「短所」とされるような特徴も、場合によっては「長所」になる可能性もある。例えば、「話下手」というのも通常の塾講師にとっては致命的な弱点だが、そこに「萌える」という理由で選択する学生もいる。

 これを突き詰めれば、「誰押し」というようなAKB的な楽しみ方もできたりする。やはり、これも有料のサービスでは、なかなか真似ができない特徴である。


Bリファレンスおよび補強パッチとしての使い方
 manaveeの授業は一般的に「カリキュラム」という単位で構成されている。一貫して、何か科目を学びたいという希望がある場合、それは「コース」を選択することになる。
 後者の「コース」に関しては、質の面でも量の面でも、現状よりも一層の拡張と充実が期待されている。まだまだ貧弱である「コース」は、manaveeが現在進行形で力を入れて質と量の改善をはかろうとしているものに違いない。

 では、「コース」というプログラムを一旦離れて、既に多く存在する「カリキュラム」だけで、manaveeを最も有効に活用する方法はないだろうか?それに対しては、「リファレンス」や「補強パッチ」がもっとも優れた回答として挙げられるであろう。
 すなわち、学校や自習、ときに塾で「あの範囲よくわからなかったな〜」「苦手で困ってるんだよな〜」というような部分、もしくは「居眠りして聞き逃してしまった」「病気で休んで抜けてしまった」といった部分があれば、manaveeでその該当箇所を探してみてみる。
 そこで該当箇所があって「わかりやすかった!スッキリした!」とか「抜けていた部分がバッチリ埋まった!」となれば、これは最高の結果に間違いない。

 また、manaveeには、いわゆる既存の学習塾にあるような「授業コマの制限時間」という概念が存在しない。つまり、通常の学校の授業や塾の授業では、「本当はこういう+αの知識も教えたいけど、時間の都合上省かざるを得ない」という細かいところまで、講義の中で扱うことができる。このような特徴も、上記のような使い方をより強力なものにしうる。


C痒いところを掻く
 いくら、既存の学習塾に通っている学生でも、すべての科目の授業をフルに選択できるわけではない。例えば、いわゆるマイナー科目と呼ばれるような、理系の学生にとっての社会や古典、また、文系の学生にとっての理科といったものは、センター試験対策が必要であるが、「塾の講座をとるほどではない」というケースが存在する。
 また、本音としてはやりたくても、そこまでの予算はさすがにないといった場合もある。

 これはすでに成績優秀な学生であって、「そんなマイナー科目くらい、独力で教材読んで自習すれば十分」と考えていた人にとっても、便益がある可能性がある。
 実際、私自身は受験時代にセンター試験の社会科目である「倫理」は、ほぼ独学で対応したが、manaveeに存在する倫理のカリキュラムを今みて「現役時代にこれがあったら助かったのに」という感想を持った。

 独学で十分な成績を残せる人でも、「自分で読む」のと「人から聞く」のでは、大きな違いがある。基本線としては独学が柱に据えてあったとしても、自分が構築していた知識の塊の中に、外部からの風が吹き込むことで、「そういう見方もあったか」「より一層これで整理できた」というように、学習効率は大幅に増すのである。


D平素の学習や先取り学習および社会人再学習
 manaveeを「受験対策」という小さな視点でしか眺めていないとみえてこない価値がこれである。

 世の中には、高校1〜2年生や中学生が「大学受験レベルの勉強をしてはいけない」という決まりはどこにもない。むしろ、勉強は「高校3年生または浪人生がやるもの」ということ自体が思い込みにすぎない。
 例えば、高校1年生が「ある科目が面白い」と感じたとする。どんどんその先を学んでみたいと思う。このような「必須ではないが自発的にすすめる勉強」をするときに、お金を使わなくていいツールがあるのは素晴らしいことである。

 このように骨のある人でなくても、「まあ、暇だしmanaveeの動画でもボーッとみてみるか」という具合に低学年の学生が活用したとき、それは一定のレベルで彼の実力向上に寄与することは間違いない。高校2年生までにmanaveeで下地をつくっておいて、受験生になったらお金を払ってちゃんとした塾に行く・・・もしこういうプロセスを踏んだら、彼にとってその科目は強みになっているに違いない。

 さて、同様のことは社会人にとっての再学習にもあてはまる。社会人には「学生の頃にもっと教養を深めておけばよかった」という欲求が無視できないレベルで存在する。確かに直接は役立たないかもしれないが、例えば「歴史を勉強し直したいなあ」という漠然とした希望が心の奥底にあったりする。しかし、仕事も忙しいし、わざわざ本を買ってきて腰を据えて勉強をするというほどのものでもない。結果的に、儚い希望だけをもって何もできない日々が続く。
 こんなときに、manaveeの授業は間違いなく有用である。YouTubeというプラットフォームを用いているため、必ずしも会員登録をしなくても授業の聴講はできるし、こうして「1日1個動画をみる」という程度の極めて軽い負担で、ちょっとした欲求を満たすことができる。
 もちろん、そこから転じて「本格的な再受験を!」というようなきっかけ(@の便益)を与える可能性もある。


E日本発、世界へ発信する教育インフラ
 現在教育界において、例えばハーバード大が授業を無料でWEB公開提供するといったOpen Educationがとてもホットなトピックとなっている。そして、manaveeが作り出そうとする教育の循環、すなわち、「manaveeが役に立った。ありがとうmanavee」と思った学生が、大学生や社会人になったときに「自分もmanaveeで教えて貢献したい」となって、次の世代へ無料の教育機会が伝わっていくというモデルは、非常にユニークである。

 日本における教育格差は、格差といっても、実は世界平均からみれば相対的に小さなものかもしれない。しかし、遥かに深刻な問題を抱えている途上国はたくさんある。そのような国がmanaveeの持つノウハウを参考にして、一定の教育レベルの底上げを試みるという気運が高まって、なんら不自然なことはない。

 これは、立派な日本発のイノベーションの輸出である。
 世界の平和の実現のためには、世界市民たる人類全体のインテリジェンスレベルの向上が不可欠であり、manaveeは国家の力に頼らず低コストでその活動の原動力となりうる。
 manavee代表の花房氏が思い描く「学びたいと思ったジャンルの授業の動画が、ネットで検索すれば簡単にみつかる社会」が実現したとき、manaveeを発端とする教育の革命は、最大級の歴史的評価を受ける可能性があるといっても過言ではないと思う。