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2016年08月23日

manaveeが遺した価値

 manavee終了関連シリーズ続編です。

 manaveeは、サービス立ち上げ当初より既得権益に紐づいた塾や予備校の講師達から叩かれてきたという歴史があります。「質がゴミ」とか、「かえって害になる」とかですね💦
 しかし、そういうしがらみのない私から言わせてもらえれば、manaveeには確実に一定の歴史的な価値がありましたし、既得権益の中にいる人達も、間接的に、否応なしにmanaveeが生み出した時代のうねりに組み込まれていると思っています。
 単純に「学生が立ち上げた質の悪いサービスが、争いに敗れて泡沫的に消えた」というのは、近視的で浅い評価です🚬

 manaveeが「実体」として消失しても、歴史的に果たした価値には、以下のようなものが挙げられます。 

■「Webで、無料で勉強できる時代がやってきた」という事実の周知に多大な貢献をした。
 2012〜2013年をピークに、無料系Web学習サービスのメディア露出をリードしていたのは紛れもなくmanaveeでした。ですから、manaveeそれ自体というよりは「無料WEB学習が存在すること」の広告塔として機能しました。
 国民にあまねく「とりあえずWEBで無料で学べる可能性がある」と知らしめました。

 それは、例えば、新たな学習者層の掘り起こしであったり、ロングテール的な講師陣容の提供といったスタイルの確立に貢献したわけです。
 「manaveeがやらなくても誰かがやっただろう」というのは正しいですが、事実としては「manaveeがやった」のです。
 少なくとも、口先だけで評論家ぶる人物が何かをやってくれたわけではありません。

■タイムリーに、「受験サプリ(現スタディサプリ)」に突き刺さり、これを殺した。
 リクルートのスタディサプリは、基本的に業界内では失敗と評価されています。もちろん、豊富なCM等によって利用者数は増えているのですが、広告費に十分ペイするような収益を上げられていないということです。
 言い方を換えれば、「コンシューマ向け」の「廉価」のWEB教育動画サービスは、ビジネスとして成立しえないということを、業界に知らしめました👊

 何度か言ってきたことですが、デジタルコンテンツは、必ずfree化(無料化)しようとする傾向を持っています。これが必ずしも良い事とは限らないのですが、ともかく事実はそうです。
 ですから、「デジタルコンテンツそのものにお金を払ってもらって収益をあげる」というモデルは、free化するまでの経過措置的な期間で限定的に成立します☕

 この観点から言うと、リクルートの新規教育事業立ち上げに対して、ほぼ同時にmanaveeが毒針のように刺さったからこそ、時代が早送りされたと言えます。manaveeが存在しなかったら、「有料(廉価)でのコンシューマ向けWEB教育サービス」が緩やかに成り立つ時代が、10年程度は続いていた可能性があります。
 ですから、後発の無料系Web教育サービスは、最初からこうした市況を鑑みて、最初から「動画それ自体は(原則)無料」というモデルを採用していることがほとんどです👀

 今、世界の状況を眺めてみると、日本の「無料Web教育コンテンツ」は、量・質ともに間違いなく圧倒的世界一の水準にあります。この類のサービスの草分け的存在であった、カーン・アカデミーなんて全然レベルも網羅度も低いですし、日本語で存在する無料教育動画を集めたら、もうそれは「日本スゲー」状態ですよ。現状、Web上にバラバラに存在してしまっているので、生徒達が使いやすいようにどう集約化していくのかという問題は残っていますけどね。
 本来的に保守的で改革が進みにくい日本国家という風土の中にあって、この分野だけ圧倒的に(異様に)時代を先んじているのは、紛れもなくmanaveeが「初っ端から」業界内で炸裂したからです💣 

■「おかしいだろ、これ」
 どこかの弁護士会のオマージュです笑。
 manaveeは「お金がないから、田舎に住んでいるからという理由で良い講義が受けられないというのはおかしい」という課題意識を出発点として、彼らなりに本気でそれに取り組もうとしました。結果的には、manaveeは良質な講義を十分に揃えることはできなかったですし、力不足だったかもしれません。ただ、それが生み出したうねりが、上記で述べた通り、間接的に業界人に「このままじゃいけない」と思わせたことは間違いありません💣
 そうでなかったら、依然として、大手予備校というレガシーシステムが唯一無二の最強プレイヤーとして君臨していたでしょう。いま、デジタル関連の学習システムは、雨後のタケノコのようにベンチャーが勃興してきていますが、これはやはり業界人に危機感が芽生えていることの裏返しです。

 まぁ、なんていうかね。ぶっちゃけて言えば、全盛期の大手予備校の講師は儲けすぎだったと思いますよ。
 確かに質のよいサービスを提供して、それ相応の対価をもらうということは当然のことです。私だって、「医療は仁術なんだからタダ働きしろ」なんていう要求をされたらたまりません。が、その分を差し引いても、予備校講師の全盛期は「貰い過ぎ」だったでしょう。演技的なパフォーマンスばかりで、中身がともなわない「カリスマ講師」もたくさんいました💧

 医療も教育も、「お金儲け」と「公益性」の綱引きをし続けることが、健全さを保つためには必要だと思います。最終的には、哲学的な問題、イデオロギーの問題に帰着しますから、結論を出すことはできないんです。でも、綱引きを「し続ける」ことが大切なんです。
 そのときに、片側の「引き手」として、図々しくも「おかしいだろ、これ」などと大ミエをきって言えたのは、ある種、無知で純粋な学生達だったからです。


 そんなわけで、manaveeをバカにするなら、「一定の敬意を払いつつ」バカにしてやってください。
 さて、manaveeについてはこんなところで終わりにしたいと思いますが、次は、今後注目すべきWeb動画サービスについて書いてみたいと思います(すぐ書くとは言っていない)。


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