他にできる「時間のコントロール」として挙げられるのは、「時間の区切り方」です。
時間的に余裕のある勉強であれば、別にいつ勉強しようが、サボろうが本人の自由なのですが、例えば「一日○時間勉強する」と決めたほうが、「無理に勉強しなくてもいい」という幻惑を乗り越えて自己を律することができます。
それに、どうせ同じ時間だけ勉強をするというのなら、深夜に夜更かししてやるよりも早起きして朝やってしまったほうが、能率的でしょう。その一方で、「記憶」は睡眠によって、整理され固定されるということも知られていますから、夜更かしをしない範囲で、寝る前に勉強するというのも悪くありません。
また、「○時間勉強する以外は、徹底的に遊ぶ」というように、世間的によく推奨される「メリハリをつける」というやり方も、当然ここから導かれます💡
さて、「試験のための勉強」のように、ハイペースが要求される、すなわち「ありったけの時間を使う」場合は、以上のような時間のコントロールはあまり役に立ちません。
しかし、それでも「時間を区切る」という方法には、別のメリットがあります。
それは、「自分の尻を叩くため」とか「休憩をとるタイミングの目安として用いる」ということです。
例えば、同じ勉強量をこなすために同じだけの時間をかけるにしても、ダラダラと抑揚なく時間をかけてやっているようでは効果半減です。そこで、一定の分量を適切な制限時間の中で勉強するようにすれば、尻を叩かれているような気持ちになって、無駄にダラけてしまうことを防止できます👊
なお、この制限時間は、細切れであるほど「尻を叩かれる」感触が強く、より厳しく自分を追い込むことができるという性質があります。例えば、英単語の暗記をしようとするとき、「5時間で300個」と設定すると、なんだかんだといって最初の数時間は怠けてしまいがちです。そこで、「1時間で60個×5回」というように設定すると、時間の切迫感が強いため、人はより必死に暗記しようとする傾向があります💨
よく考えてみると、「勉強法の理論式」に従ってペースを算出することも、長いスパンで同じことをしています。「一年後に受験がある」と言われても、なかなか勉強のギアが入らないものですが、それを短い期間の達成目標に置き換えることで、この問題を解決しているわけです🚩
このように時間を区切ると、「尻を叩かれる」だけでなく、「休憩時間を挟む目安」にするという利点もあります。人がよい集中力を保てる限界の時間には個人差がありますが、例えば「2〜3時間」を目安にして、その時間が経つ度にちょっとした休憩時間を挟むようにします。すると、そのまま勉強を続けていれば落ちていく一方だった集中力がリフレッシュされて、次のタームもよい集中力を保つことができます。結果的に、トータルの勉強時間が同等でも、全体としての効率性が増すことになるというわけです✋
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